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中国山西省の太原衛星発射センターで2024年12月5日、低軌道通信衛星を載せて発射された運搬ロケット=新華社

 中国が低軌道衛星を使ったインターネット通信網の構築を急いでいる。一部は2025年にもサービスが始まる計画だ。世界では米スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」の利用が進んでおり、中国は軍事面での活用もにらみ独自網で対抗する構えだ。

 中国国営新華社通信は5日、山西省の太原衛星発射センターから複数の衛星が打ち上げられ、予定の軌道に入り成功したと報じた。上海市政府が出資する上海垣信衛星科技が進める「千帆星座」と呼ばれるプロジェクトで、打ち上げは8月と10月に続き今年3回目。30年末までに1万5千基超の衛星を打ち上げ、全世界をカバーする計画だ。

 中国共産党機関紙の人民日報系「環球時報」によると、千帆は中国の低軌道衛星通信で最も商用に近く、25年にサービス提供を始めるという。

 スターリンクは24年2月時…

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